Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

Leggi 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 319.771 caratteri · 617 schermate

Aozora Bunko

道庵は遠慮のないところの疑問を、平田師に向ってブチかけると、諦善師は、悪い面をしないで、かえってその疑問、我が意を得たりと言わぬばかりに、

「その事でござるてな、いや、このあねさん塚の世間俗間から冷遇されることは非常なものでござってな、貧乏神中の貧乏神として、あしらわれていますのじゃ」

「貧乏神」と聞いて、道庵が足もとを払われたように感じました。身に引け目があるからです。ただし、道庵先生のは、世間から貧乏神扱いにされるのではない、自分から貧乏神を売り物にしているだけの相違ですが、それでも、突然、人から貧乏神と言われると、正直いい心持はしないらしい。それにかまいなく、住職は重ねて註釈の労を厭いませんでした。

「このあねさん塚が俗間では、貧乏神中の貧乏神として嫌われておりましてな、この下の町でも、ちょっとこのあねさんの塔の方を仰いだだけでもその日は商売がない、それから、街道を通りながらも、思わず知らず、このあねさん塚の方へ振向いたその日は、もううだつが上らない、というようなわけで、とうとうこの塔をごらんの通り後向きにしてしまいました。そのくらいですから、俗人が皆おぞけをふるうばかりで、お参りなどをするものは誰一人もあるじゃございません。