Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

Leggi 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 319.771 caratteri · 617 schermate

Aozora Bunko

「はい」

「おいらは伊勢者で、上方へは近いところの生れなんだが、かけ違って、江戸の方を先に見ちまったんでな」

「はい」

「東海道を下る時は一人だったんだ、駿河の国から連れが出来たにゃあ出来たけれども、それまでは一人ぽっちよ、東海道の目ぬきのところはみんな一人で歩いてらあな」

「はい」

「それからお前、一度、甲州という山国へ入り込んで、あすこの生活を少し味わったよ」

「はい」

「それから、また江戸へ帰ると今度は、道庵先生のおともをしてこっちへ来ることになったんだ、来る時は東海道を来たけれど、帰る時は木曾街道というわけなんだ」

「はい」

「お前も知ってるだろう、あの先生は世話の焼ける先生とっちゃあ」

「はい」

「それがまた、近江の胆吹山というところから道庵先生と離れて――おいらはお銀様のお附になったんだ」

「はい」

「そのまたお銀様というあまっこが、イヤに権式の高えあまっ子でな」

「はい」

「道庵先生は、親方のお角さんとおいらとを乗換えて、別々に上方行きということになったんだが、おいらは弁信さん、お前と一緒に都入りをしようとは思わなかったよ」

「はい」

何を言っても、はいはいだから、米友が少しお冠を曲げ出しました。