Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
Leggi 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 319.771 caratteri · 617 schermate
不破の関守氏からこう言ってからかわれたので、がんりきの百は躍起となって、
「いや相性がいけねえんですよ、とかく、犬てえ奴はがんちゃんの苦手でげしてね」
「そうだろう、犬に吠えられるような人相に出来ている。今のあの小男を見たか、あれは人徳を持っているから、犬もおのずから懐いて、一見旧知の如く、彼が走れば犬も走る、貴様は臭いをかいだだけで吠えられる、つまり、人格の問題だよ、人徳の致すところだから是非もない、ちと見習い給え」
「冗談じゃございませんよ、犬に嫌われたからって、人徳がどうのこうのと言われちゃあ埋まらねえ、がんちゃん儀は犬には嫌われますが、年増や新造には、ぜっぴ、がんちゃんでなけりゃならねえてのが、たんとございますのさ」
「馬鹿野郎――それ、涎を拭いて。その手紙を濡らしちゃいかん」
かくして不破の関守氏は、がんりきの百蔵の手から一通の手紙を受取って封を切り、それを読み読み住居の方へ歩いて参りますと、がんりきの百も、笠を取り、ござを外して、それについて来る。
「なんにしても、どちらを向いても百姓一揆てんで、たいした騒ぎでござんしたよ、その中をいいかげん胡麻をすってトッパヒヤロをきめやして、首尾よく仰せつけ通りの胆吹の山寨へかけつけやして、例の青嵐の親分にお手紙のところをお手渡し申しますてえと、そこへもはや一揆