Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

Leggi 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 319.771 caratteri · 617 schermate

Aozora Bunko

返弁に及ばず候、且又、其後とても、文吉同様の所業働き候者有之候はば、高下に拘らず、臨時誅戮せしむべき者也」

「旦那、わかりました、こりゃ、わっしの首じゃございません、猿の首でございますよ」

「猿! いやあ、猿じゃない、やっぱり人間だろう」

「いえ、猿と申しましても、野猿坊のことじゃあございません、目明しの猿の文吉て奴で、ずいぶん鳴らしたもんでございますが、こんなことにならなけりゃいいと思いましたが、果してこうなるたあ因果な話で、いささかかわいそうでもございますよ――まあ、お聞き下さい、こいつの素姓というのは、こういうわけなんです」

と轟の源松は、不意に見せられた生首が自分の首でなくて仕合せ、その素姓がすっかりわかってみると、持前の度胸を取り直して、今度は逆に、説法する気になったものらしい。

「こいつはねえ、上方者なんです、京都のみぞろというところに生れた奴なんです、が若い時分から博奕打の仲間入りをして諸方を流れて歩いた揚句に、本来やくざじゃあるが小才の利く奴でして、自分のところに渋皮の剥けた貰いっ子をしましてね、それが君香といって後に舞妓で鳴らしました、そいつを九条家の島田左近様に差上げまして、それが縁で島田様に取入り、そのお手先をつとめて、いやはや、勤王方の浪人を片っぱしから嗅ぎ上げて、お召捕りの間者をつとめた