Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
Leggi 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 319.771 caratteri · 617 schermate
罪悪を罪悪として摘発することは己れの職務だが、罪悪を罪悪として作り立てて人を陥れることは、江戸っ児にはできねえ、という自負心があった。おれのは本職だが、こいつはインチキだ、二足も、三足も、わらじをはいている奴だ、我々同職の風上にも置けない奴なんだ、という腹があるから、同情に似た痛快、痛快に似た同情の、歯がゆいような心持で、それをながめながら、
「わかっておりますよ、わかっておりますよ、こいつを殺したのは、土佐の高市瑞山という人の弟子たちで、みんなが先を争ってこいつを殺したがったんですが、その中で鬮取りをして、岡田以蔵てすごいのと、ほかに三人が鬮に当っちまいましてな、こいつのような犬猿同様の奴を、刀で斬るのは全く刀の穢れだから、締め殺してやるがよろしい、締めるには行李を締める細引がよろしい……と、わざわざ細引を買って来て、それで、こいつを取捕めえて締め殺したんだ。それごらんなせえ、その下にブラ下がっている細引が、まだ買立ての新身じゃあございませんか」
「何もかも、そう知り抜いていたんじゃあ、嚇しにもならぬ」
竜之助は呆れ果てたようなセリフで、またそろそろと薄尾花の中を歩きにかかると、源松が、しゃあしゃあとしてあとを慕って来ること前の通りです。