Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate
「こちらに御逗留か」
「先生も御参宮?」
「はいはい」
「お宿は?」
「宿はまだきまらねえ」
「そんなら、ここへお泊りなさい、お相宿を致しましょう」
「そりゃ有難い」
「先生、そりゃ何です、そのお提灯は」
「はは、これこの通り」
道庵先生は大自慢で、いま買立ての提灯を仙公の手から取って二階の美人に見せました。
「十八文! いやですねえ」
「こいつも話せねえ」
「みっともないから、そんな物を持って歩くのをおよしなさい」
「それでもこの野郎が持って歩きたいというから、わざわざ持って歩かせるのさ、この野郎は仙公といって……」
「先生、よけいなことを言わなくてもいいじゃありませんか、早く行きましょう」
「さあ行こう」
仙公は女の手前、道庵先生がどんなことを喋り出すか危険でたまらないから、袖を引っぱって早く連れ出そうとしました。
「あばよ」
道庵は二階の美人を振向く。
「待っていますから、早く行っていらっしゃい」
仙公に担がれるようにして道庵はようやく小田橋のところへ来ると、橋の袂へ寄っかかって好い気持に寝込んでしまいました。
「おや、先生、こんなところへ眠ってしまっちゃいけませんねえ、おやおや、もうグウグウ鼾をかいている」