Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate

Aozora Bunko

逃げ腰になっていたがんりきが、腰を落着けて言葉に力を入れる。

「いや、拙者は拙者で別にまた道がある、実はふとした縁であの女の世話になったが、心苦しいことがある、それで離れようと思うていたが、ちょうど幸い、お前が横合いから欲しいというによって、お前に任せたい」

「そりゃいけません」

がんりきは首を左右に振り、

「それじゃあ事に面白味がありません、からっきり張合いにもなんにもなるもんじゃあございません、人のお余り物をいただくような心で、女をものにしてみようというような、そんながんりきとはがんりきが違います」

がんりきは力み返る。竜之助は苦笑い。この小賢しい小泥棒め、おれに張り合ってみようというのでさえ片腹痛いのに、死んだ肉は食わないというような一ぱしの口吻。刀の錆にするにも足らない奴だがよい折柄の端役、こいつに女のいきさつをすっかり任せてしまえば、女の絆から解かれることができる。竜之助はこうも思っているらしい。

がんりきはそれと知るや知らずや、

「女というものは、上手に拵えるよりも上手に捨てるのが本当の色師だ、いい幸いでお譲りを受けて、持余し物をおっつけられて、それで色男で候と脂下っているには、がんりきは、こう見えても少し年をとり過ぎた、そんな役廻りは御免を蒙りてえ」