Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate
全くその通りで、十津川騒動の余波を受けた竜神温泉の不景気たらない。
温泉のほかに、この土地では薬種が採れる、瓜の根から粉がとれる、名物の檜笠と白箸とは土地の有力なる物産である、それから山で茸類がとれる――温泉とこれらの産物によって土地の人は活計を立てているのでありました。戦乱のために湯の客が少なくなっても、直ちに生活にさしひびくというようなことはないが、弱らされるのは天誅組の余類が、この竜神村のどこかに隠れているという嫌疑で、昨夜から引続いて、探索のあることであります。
世話役は引っぱり出され、人足は駆り出され、宿屋宿屋には厳しいお触れがある――馬子や駕丁もうっかり客を載せられぬ。
「ねえ、お内儀さん、こちらにおいでなさる、藤堂様の御家中だとかおっしゃるお若いお方は、まだお帰りになりますまいね」
これは檜笠作りの六助で、店にいたお豊を見て問いかけたのであります。
「ええ、朝早くおでかけになったきり……」
「殿貝の旦那から聞くと、こちらへお泊りになった若いお侍は、あれは敵をさがしにおいでなすったんだとさ」
「敵を?」
「そうですよ、親の仇が天誅組から逃げて、たしかにこの竜神村へ入り込んだといって探しにおいでなすったんだとさ」