Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate
と崇めてあること、帝が崩御あそばした時、神となって飛ばせ給うところの山を「天子ヶ岳」と呼び奉ること、そんなこんな伝説がいくつも存在しているこの山の奥、人を隠すにも隠れるにもよいところ、ことにその地には百二十度の温泉がある――お徳の温い心、いつも冷たくなっている竜之助の心を、そこで温かにしてやろうという世話ぶり、その世話ぶりがいつまで続くか。竜之助が温かい人になることができないまでも、お徳のような温良な山の女を冷たい人にはしたくないものです。
湯の島へ着いて、ゆっくりと温泉に浸った机竜之助。
「ああ、いい気持だ」
木理の曝れた湯槽の桁を枕にして、外を見ることのできない眼は、やっぱり内の方へ向いて、すぎこし方が思われる。
「三輪明神の社家植田丹後守の邸に厄介になっていた時分と、ここへ来て二三日逗留している間とが、同じように心安い。どうも早や、おれも永らく身世漂浪の体じゃ、今まで何をして来たともわからぬ、これからどうなることともわからぬ。それでも世間はおれをまだ殺さぬわい、いろいろの人があっておれを敵にするが、またいろいろの人があっておれを拾うてくれる、男の世話にもなり、女の世話にもなる、世話になるということは誉のことではあるまい、いわんや一匹の男、女の世話になって旅をし病を養うというのは、誉ではあるまい、それを