Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

Leggi 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.112 caratteri · 362 schermate

Aozora Bunko

そこで近辺に住む子分たちに触れを廻し、馬鹿囃子の一隊を狩集め、なお有志の大連を差加えて小金ヶ原へ乗込み、都鄙の道俗をアッと言わせようとして、明日あたりはその下検分に、小金ヶ原まで出張してみようか知らんと思っていたところへ、宇治山田の米友が訪ねて来ました。

「先生」

「やあ、珍物入来」

さすがの道庵先生が舌を巻いて、額を逆さに撫で上げました。

「どうも暫く御無沙汰をしました」

「いやはや」

道庵は額を逆さに撫でて米友の面を見ながら、いやはやと言ったのは、どういう意味だかよくわかりません。

「このごろは先生、おいらは目黒の方に行っていますよ」

「なるほど、お前さん、このごろは目黒の方においでなさるのかね」

「目黒の不動様のお寺に御厄介になってるんだが、先生、近いうち旅立ちをするんで、旅の用意の薬をちっとばかり貰いに来た」

「そうですか、よくおいでなさいましたね」

道庵は忌に御丁寧な挨拶をして、米友をながめています。

「この中へひとつ詰めておもらい申したいんだ。なあに、近所に医者もあるにはありますがね、素姓の知れた医者の方が安心だから、それで吉坊主にことわって、わざわざ先生のところまで貰いに来ました」