Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
Leggi 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.112 caratteri · 362 schermate
「いやだね、全くいやな気持のする人だ、一目見ただけでゾッとする人だ、あんなのは、キット戸の透間からでも入って来る人ですぜ」
「あんなのがお前、辻斬に出るんじゃないか知ら」
「だって、盲目ではね」
「目が明いていたら、きっとやるに違いない、剣難の相というのは、たしかにあんなのを言うんだろう」
「そうだね、あれこそ剣難の相というんだろう、畳の上じゃ死ねない人相だ、人を斬って業が祟ったから、それで盲目になったんだろう」
「そう言えばそうだ、ありゃ、確かに剣難の相というものだ、人相は争われない」
「全く人相は争われない、剣難の相はどこかに凄味がある、女難の相は鼻の下が長い」
「笑いごとではありません、皆さんが剣難の相とおっしゃったのは、よく当っている、わたしゃね、皆さんよりいちばん先に、あのおさむらいが下から上って来るところを見ました、それからこうやって着物を探って引っかけるところを見ましたがね、右の手首のところを晒で巻いていましたよ、その晒の外れに血が滲んでいるところを見て、ゾッとしましたぜ」
「え、え!」
「だから、凄いと思いました。今時分、お前さん、真先がけで新顔の朝湯に来てさ、おまけに腰の物を大事に抱えてやって来てさ、手首に怪我をしてるんですからな、ただの傷じゃありませんぜ。