Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Leggi 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 242.044 caratteri · 477 schermate
一学はわが妻の挙動を叛逆だと叫んだ。叛逆とは何を意味している。今までそういうことに耳をふさぎたがっていた駒井。わかれて後の妻が若い小姓の誰かれを愛したとか、堂上方のあるさむらいを始終ひきつけていたとか、京都へいった後、ずんと年上な、評判の色悪の公卿さんに籠絡されてしまって、今はそのお妾さん同様に暮らしているとか、聞きたがらない当人の耳へ、わざとするように苦々しいものがひっかかる。
それは、ドコまで信じ、ドコまで疑うの拠りどころがあるわけではないが、ただ疑われないのは、彼女の心が決して上へはのぼっていず、無限の下へ下へとおち行く光景だけは、見まいとしても眼の前へ現われてくるのです。
駒井甚三郎は、そのことを考えて、心の底から戦くのを禁ずることができません。
「こちらが伝通院様でございます」
婆さんが言葉をかけたので、われに返って見ると、
「伝通院殿
蓉誉智光
大禅尼
慶長七年一月二十九日」
伝通院殿は無事であります。その展墓を最後として、駒井は老婆と共に墓地の中を出ることにしました。
再び門前の店へ戻って、
「まあお休みあそばしませ、粗茶一つ、召上っていらせられませ」