Classici giapponesi con furigana
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てんしゅものがたり
天守物語
泉 鏡花
Leggi 天守物語 (てんしゅものがたり) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 20.593 caratteri · 42 schermate
夫人 いえいえ、農家のものは大切だから、等閑にはなりません。
薄 その儀は畏りました。お前様、まあ、それよりも、おめしかえを遊ばしまし、おめしものが濡れまして、お気味が悪うござりましょう。
夫人 おかげで濡れはしなかった。気味の悪い事もないけれど、隔てぬ中の女同士も、お亀様に、このままでは失礼だろう。(立つ)着換えましょうか。
女郎花 ついでに、お髪も、夫人様
夫人 ああ、あげてもらおうよ。
夫人に続いて、一同、壁の扉に隠る。女童のこりて、合唱す――
ここはどこの細道じゃ、細道じゃ。
天神様の細道じゃ、細道じゃ。
時に棟に通ずる件の階子を棟よりして入来る、岩代国麻耶郡猪苗代の城、千畳敷の主、亀姫の供頭、朱の盤坊、大山伏の扮装、頭に犀のごとき角一つあり、眼円かに面の色朱よりも赤く、手と脚、瓜に似て青し。白布にて蔽うたる一個の小桶を小脇に、柱をめぐりて、内を覗き、女童の戯るるを視つつ破顔して笑う
朱の盤 かちかちかちかち。
歯を噛鳴らす音をさす。女童等、走り近く時、面を差寄せ、大口開く。
もおう!(獣の吠ゆる真似して威す。)
女董一 可厭な、小父さん。
女童二 可恐くはありませんよ。