Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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てんぐがいでん きられのせんた

天狗外伝 斬られの仙太

三好 十郎

Leggi 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 122.347 caratteri · 243 schermate

Aozora Bunko

ま、聞かれえ! なるほど諸藩連合のことに就ては、今となっては、いつどこで言って今更めくことは拙者も知らぬではない。全国諸藩の事情がかくの如く複雑に入り組んで来ては、連合の望みも殆んどないと言うのも、一応の見方だ。しかしだ、よいか! そのような時だからこそ、今、このことを声を高くして言わねばならぬのだ! わかるか? 大道は複雑高遠のところにあるのではなくかえって単純な見易いところに有るのだ! 事柄の中に巻き込まれている者には、その事柄の繁忙の中に取りまぎれて、それが見えなくなってしまう。最初の大義を忘れがちだ。これが子供だましのように思える。殊には即今諸藩のやり口を見ていれば、漸く天下のことを没却して、各々自藩の利益利益と立廻るか、何事をするにもまず「我が藩が」「おれの藩が」と言うところが有りはしないか? 失敬かも知れんが、敢て申せば、貴藩の去年から今年来のやり口、引いては単独での数回の打払い願い上書の如き、それだ! 如何!

井上 なにっ! そ、それでは貴藩はどうだ?

兵藤 拙藩にもそれがないとは言わぬ。いくらか有ろう。しかしながら大局より見て、長州は貴藩ほど功をあせっては居らぬ。