Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Leggi 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 122.347 caratteri · 243 schermate
仙太は呆れてしまってそれをマジマジと見ている。――やがてそれをポイと捨てて失神した乙の方へ行きその刀を拾って見ると、これはまた仙太に撲られたはずみで切先五、六寸折れてない。それでもまだ自分のよりはましなので、それを握り突立ったまま、シーンとした四辺の気配に気をくばり、見廻している。静かな中に、右手、谷の傾斜、左手奥などからここを取囲んで迫って来る七、八人の気配。かすかな足音など。……間。
仙太 (荷物の側にピタッと坐って、折れ刀をカラリと土に置き、まだ姿は見せぬ追手に向ってかなり大きな声で)……まっぴらごめんねえ。一天四海、盆業渡世にねえ作法だ、ねえのを承知でお騒がせしましたこのおいら、逃げも隠れもするこっちゃござんせんと言いてえが、今夜のところあ逃がしてもらいてえのだ。逃げてえのだ、へい、貸元衆! お前さんちの前で口はばってえ言い草だが、おいらぁ人を斬るのは嫌えだ。斬れもしねえ。……聞いて下すっているかね、貸元衆、俺ぁ御覧の通りの名も戒名もねえ渡り鳥、ホンの昨日今日かけ出しの三ン下でえす、へい。しかし筑波を荒したのが三ン下にしろ渡世人のはしくれだったと、後で世間に聞えて皆さんのお顔にかかる心配が有りゃ、ぬすっとにして下すっても結構でがんす。