Classici giapponesi con furigana
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かのうせいのぶんがく
夫婦善哉
織田 作之助
Leggi 夫婦善哉 (かのうせいのぶんがく) di 織田 作之助 (おださくのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 47.834 caratteri · 94 schermate
「――ところで、お前の方は、いまどうしているんだい?」
と、きくと、
「――薬屋をしているんです」
「――へえ?」
驚いた顔へぐっと寄って来て、
「――それもあんた、自家製の特効薬でしてね。わたしが調整してるんですよ」
「――そいつア、また。……ものによっては、一服寄進にあずかってもよいが、いったい何に効くんだい?」
「――肺病です。……あきれたでしょうがな」
「――あきれた」
かつて灸婆をつかって病人相手の商売に味をしめた経験から、割り出してのことだろうと、思わず微笑させられたが、同時にあきれもした。
むかし道修町の薬問屋に奉公していたことがあるというし、また、調合の方は朝鮮の姉が肺をわずらって最寄りの医者に書いてもらっていた処方箋を、そっくりそのまま真似てつくったときくからは、一応うなずけもしたが、それにしてもそれだけの見聞でひとかどの薬剤師になりすまし、いきなり薬屋開業とは、さすがにお前だと、暫らく感嘆していた。
それと、もうひとつあきれたのは、お前の何ともいえぬ薄汚い恰好、そして自身でその薬の広告チラシを配っていることだった。が、この事情は「真相をあばく」