Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふしぎなとおめがね

奇妙な遠眼鏡

香倶土 三鳥

Leggi 奇妙な遠眼鏡 (ふしぎなとおめがね) di 香倶土 三鳥 (かぐつちみどり) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 6759 caratteri · 14 schermate

Aozora Bunko

けれども又こんなに喧嘩をなさるのも、この鉄砲と刀があるからです。お二人が仲よくさえなされば、この鉄砲も刀もいらぬ物ですから私がいただいてまいります」

と云ううちに、東の方に向って遠眼鏡でお月様をのぞきながら、

「アム」

「マム」

と一時に云いました。

そうすると、見るみるうちにリイの足は岩の上から離れて、刀と鉄砲を荷いだまま月の世界の方へ飛んでゆきました。

月の世界では月姫がリイを待っておりまして、

「よくお帰りになりました」

とお迎えに出て来ましたが、見るとリイの眼はいつの間にか両方とも開いておりましたので、月姫は又ビックリして、

「まあ。あなたの眼が両方とも開いていますよ」

と云いました。リイもこれを聞くとやっと気がつきまして、

「ヤア。ホントに。これは不思議だ。これは大かた今まで自分ひとりで遊んでいたのに、今度はお兄さんたちの仲直りをさせたので、神様がごほうびに開いて下すったのでしょう」

「ほんとにそうでございましょう。おめでとう御座います。さあお祝いにみんなで遊びましょう」

と大喜びで遊びはじめました。

山の上の岩の根本に残った二人の兄さんは、リイが天に飛び上って、お月様の方に行ってしまったのでビックリして抱き合いました。