Classici giapponesi con furigana
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きだんクラブ〔せんごばん〕
奇談クラブ〔戦後版〕
野村 胡堂
Leggi 奇談クラブ〔戦後版〕 (きだんクラブ〔せんごばん〕) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.161 caratteri · 26 schermate
KOROSARERU「殺される」
となるではありませんか。
こんな事が偶然であり得よう筈はありません。これには何んか思いも寄らぬ重大な謎が潜んでいるのでしょう。私はゾッと身顫いを感じました。
どうかしたらそれは、死んだ国府老人の秘密であるかもしれず、またあの美しい鈴子夫人の身の上に拘わることかもわからないのです。
私は宿屋の払いもそこそこに、其場から直ぐ東京へ帰りました。そして夜中乍ら向島の金山荘――かつての国府金弥老の座敷で、今は鈴子夫人が、再縁の夫を迎える仕度に忙しい、晴れやかな隠棲に向ったのです。
「まア、こんなに遅く」
出迎えた鈴子夫人の顔には、驚きと非難とが交錯しました。それはもう夜の十一時近かったでしょう。再婚の仕度に忙しい若い夫人を、若い男の訪問する時間では無かったのです。
「あのレコードは何うしました」
「あのレコード?」
私の言葉は無作法で無躾でした。
「あの遺言のレコードです。私にはそれが解けそうな気がするのです。二三日で構いません。私に貸して下さいませんか」
「それなら、ある筈ですが、困ったことに二三日前に森川さんが取落して割ってしまいましたが」