Classici giapponesi con furigana
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いかなるほしのもとに
如何なる星の下に
高見 順
Leggi 如何なる星の下に (いかなるほしのもとに) di 高見 順 (たかみじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.508 caratteri · 236 schermate
だが、それは、私の不注意で、私が出さなかったのではなく、惚太郎が出てこないのだ。私が「惚太郎」を紹介する場面の時は、いつも惚太郎は家にいなかったのである。細君に聞くと、戦友のところへ遊びに行くらしいのだ。「よっぽど懐しいものと見えますね。――戦友の方も、家へいらっしゃるんですよ」
ところで、私は、素人漫才屋が「惚太郎」でオダをあげるという朝野の言葉で、亀家ぽんたんのことを頭に浮べた。
――ぽんたんは、つい先頃まで、ドサ回りの役者だった。まだ二十前の若者で、全然下回りの役者だったが、それが、ぽんたんの言葉で言えば「兄貴」の鶴家あんぽんと組んで、漫才師になった。なった当座は、あちこちで試験的に出されるので、すこぶる忙しく、そんな時分に、私は「惚太郎」でよく一緒になったが、全く意気軒昂たるものだった。一月何百円という収入まで聞かされ、(幾分法螺もあるだろうが)――私は、ドサ回りの役者のピーピー状態から、一躍そんな金が取れるようになったのだから、オダをあげたくなるのも無理からぬことと思い、また、漫才全盛の現在とはいえ、いきなり舞台に立てば、それで勤まり稼げるとは、いやはや恐るべきことじゃと思った。