Classici giapponesi con furigana
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みょうなこ
妙な子
宮本 百合子
Leggi 妙な子 (みょうなこ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2425 caratteri · 5 schermate
私は母からも又学課だけを教えて呉れる先生と云う人からも「妙な子」、「そだてにくいお子さん」と云われて居る。自分では何にも変なお子さんでも妙な子でもないつもりでもはたからそうして呉れるんでよけいにそうなったのかも知れない。私は母から見れば妙な子と云われてもしかたがない、って云う事は自ぼれのつよい自分でも知って居る。それは母って云う人は一体理性のかった人で(但し恐った時にどなり出すのはくせだけれど)可愛そうで泣きたいように私の思う事でも世の中にはたんとあるこったものと云う人であるに引きかえ、私は泣きたければすぐ泣く、笑いたければすぐ笑う。私の感情はすぐに顔や口振にあらわれて来る。だから母から見た私は妙な子なんである。人達の笑いながらしゃべって居る時に私は何かよんだものの中の主人公なんかを思って別に気もつかず悪気もなくって考えこんで居ると、いきなり私の母は私の体をゆすったり大きな声を出したりして私の思った事をめちゃめちゃにこわしておいて、別にあやまりもしないで私のかおを大穴のあくほど見て一人ごとのように「妙な子だよ」と云う。そんな時には私はきっしりと抱いて居たものを頭の上から手が出てうばって行ったようなぽかんとした気持になってしまう。