Classici giapponesi con furigana
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おんなけいず
婦系図
泉 鏡花
Leggi 婦系図 (おんなけいず) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 172.760 caratteri · 343 schermate
ドン尻に、め組の惣助、婦ばかりの一群には花籠に熊蜂めくが、此奴大切なお嬢の傍を、決して離れる事ではない。
これは蓋し一門の大統領、従五位勲三等河野英臣の発議に因て、景色の見物をかねて、久能山の頂で日蝕の観測をしようとする催で。この人達には花見にも月見にも変りはないが、驚いて差覗いた百姓だちの目には、天宮に蝕の変あって、天人たちが遁げるのだと思ったろう。
共に清水港の別荘に居る、各々の夫は、別に船をしつらえて、三保まわりに久能の浜へ漕ぎ寄せて、いずれもその愛人の帰途を迎えて、夜釣をしながら海上を戻る計画。
小児たち、幼稚いのは、傅、乳母など、一群に、今日は別荘に残った次第。すでに前にも言ったように、この発議は英臣で、真前に手を拍って賛成したのは菅子で、余は異論なく喜んで同意したが、島山夫人は就中得意であった。
と云うのは、去年汽車の中で、主税が伊太利人に聞いたと云うのを、夫人から話し伝えて、まだ何等の風説の無い時、東京の新聞へ、この日の現象を細かに論じて載せたのは理学士であったから。その名たちまち天下に伝えて、静岡では今度の日蝕を、(島山蝕)――とさえ称えたのである。