Classici giapponesi con furigana
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こどものとこや
子供の床屋
小川 未明
Leggi 子供の床屋 (こどものとこや) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1631 caratteri · 4 schermate
三
」と、おじさんは、星空をながめて語りました。
「田舎へ、いってみたいな。」と、年ちゃんが、いいました。
どこかで、ボーンと花火の上がる音がしました。きっと、徳ちゃんたちが、原っぱで上げているのでしょう。けれど、そこへゆくよりか、おじさんの話のほうがおもしろいのでした。
「私の小さい時分には、この、えのきの木の実をたまにして、竹で鉄砲を造ったものです。」と、おじさんは、夜風に、さらさらと葉のそよいで鳴る、えのきの木を見上げました。
「あの、青い実が、たまになるの?」
「いい音がしますよ。」
「こんど、僕にそんなてっぽうを造っておくれよ。」と、年ちゃんが頼みました。
「おじさん、僕にもね。」と、勇ちゃんが、いいました。
三
二人は、おじさんに、竹のてっぽうを造ってもらうことを約束しました。
「田舎は、やぶへゆけば、いくらでも竹があるが、ここでは、なかなか竹がありませんね。」と、おじさんは、考えていました。
きれいな、大きな床屋へいって、この小さな床屋へこないほかの子供たちは、なんとなく、この縁台にきて、腰をかけて、おじさんから、お話をきくのを遠慮していましたが、いつのまにか、みんなおじさんと親しくなって、この床屋へくるようになりました。