Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

がっこうのさくらのき

学校の桜の木

小川 未明

Leggi 学校の桜の木 (がっこうのさくらのき) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1721 caratteri · 4 schermate

Aozora Bunko

そのとき、桜の木は悠々として、右をながめ、左が見下ろして、さも、みんなの元気のいい顔を見るのがうれしそうに、

「さあ、どちらも、しっかりやるのだよ。」と、いっているごとく見えました。

しかし、まれには、いたずら子があって、桜の木の皮をはいだりしました。木は、そんなことをされても、だまっていましたが、木を愛する他の善良な生徒たちは、けっして、だまってはいませんでした。

「君、そんないたずらをするものでないよ。木が、かわいそうじゃないか。」と、いましめました。そう注意されると、たいていの子供たちは、ああわるかったと思いました。

もし、それでも、その生徒がいうことをきかないときは、先生が、ひどくその生徒をしかりました。

「みんなのだいじな木を、おまえは、傷つけていいのか。」と、おっしゃいました。こうして、木もまたみんなから愛されていたのです。

だが、ものには、盛んなときと衰えるときとがあります。この桜の木も、年を老ったせいか、それとも、子供たちに地を堅く踏まれたためか、今年の夏は、たいへんに弱ったのでありました。木が弱ったと知ると、学校じゅうは、たいへんなものでした。