Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うちゅうせんたい

宇宙戦隊

海野 十三

Leggi 宇宙戦隊 (うちゅうせんたい) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 77.201 caratteri · 155 schermate

Aozora Bunko

帆村を先へはいらせて、最後に中尉が梯子をのぼる。梯子はぽんと外へ蹴とばし、扉をぴたりと閉める。気密扉だから、全部を閉めるまでに十秒かかるのだ。

「そら、燃料点火だ」

帆村は、時計を見ていて、一秒ちがわず点火する。エンジンは働きだした。

艇ははげしく震動し、尾部からは濛気が吹きだす。この三十秒が、命の瀬戸際だ。どうぞミミ族よ、気がつかないように……。

だが、それは無理だった。このような爆音、このような震動、そして濛気だ。どうしてミミ族に知られないでいるだろうか。

早くも十秒後には、こっちへ駆けてくる緑鬼ミミ族の姿が見られた。

「ちえっ、見つかったか。どうします、機長」

帆村はピストルを握って、山岸中尉の方へ向いた。操縦席の中尉は泰然自若として、

「かまわん。ほっておけ」

これがほっておけるだろうか。帆村は気が気でない。二十秒たった。あと十秒だ。

ミミ族は、扉をあけようと、艇を外からがんがんたたいている。翼の上にはいあがった者もいる。艇にぶらさがっている者もある。

しかし山岸中尉は平気な顔で、計器盤にはめこんである、時計の秒針の動きを見つめている。

そのときだった。