Classici giapponesi con furigana
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あんごしんにほんふどき
安吾新日本風土記
Leggi 安吾新日本風土記 (あんごしんにほんふどき) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.371 caratteri · 34 schermate
いったいに日向は山の国である。しかし古代の文化は洪水の難がないような山中からひらけてきたもので、神武天皇誕生の地と伝えられる狭野神社のあたり高原の地も、高千穂の村々もいずれも洪水の難がなく、しかし水利も悪くないようなわりに恵まれたところであり、それは大和の飛鳥などについても特に云えることであろう。
私が今度の九州旅行で呆れたのは、どこへ行っても水害のあとが生々しいことであった。高千穂へ行く道などは特にひどくて自動車は難行に難行したが、山奥の高千穂へくると、ここにはもう水害がない。田畑はいかにもみのりゆたかな感じで、それは高原の地についても同じであった。これらの山地では最高千二百ミリから千ミリの降雨があったそうだが、それでもさしたる被害はなかったという。めぐまれた土地なのだ。西都原古墳群のあたりも台地がつづき、ここは平野の中央に位しての台地だから相当な豪族が住んでいたのは当然で、気候から云っても日本で一等といってよいほど住みよい土地だ。私も中村地平君のようなノンキな仕事があれば日向へ土着したいと思ったほどである。
なんといっても、日向の旅では高千穂がおもしろかった。