Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いえ

家

島崎 藤村

Leggi 家 (いえ) di 島崎 藤村 (しまざきとうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 126.748 caratteri · 254 schermate

Aozora Bunko

「では、私はこうするで……暫時森彦の方へ頼んで置いて貰うで……それから復たお前と一緒に成らず。どうしても今度はお目に掛れない……そうだ、そうせまいか……お前もまた悪く思ってくれるなや」

と姑に言われて、豊世は反って気の毒な思をした。彼女は何もかも打開けて、話す気に成った。

「母親さん、私も困りましたよ。寺島の母が着いた時は、真実に無いと言っても無い……葉書一枚買うことも出来ませんでしたよ、母が、国へ安着の報知を出しとくれ、ちょいとコマカイのが無いからお前の方で立替えといとくれッて、言いましても、それを買いに行くことが出来ません。私がマゴマゴしていますと、お前は葉書を買う金銭も無いのかッて、母は泣いて了いました……でも、その時百円出してくれました……それで、まあ漸と息を吐いたんですよ」

「それは困ったろうネ、私の方へも為替が来なく成った。ああ御金の送れないところを見ると、国でも動揺してるわい……しかしネ、豊世、ここで家の整理が付きさえすれば、お前を正太が困らすようなことは無いぞや……」

こういう話に成ると、お種は酷く大ザッパな物の考えようをすることが有った。