Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ずいひつ よせばやし

寄席囃子 正岡容寄席随筆集

正岡 容

Leggi 寄席囃子 正岡容寄席随筆集 (ずいひつ よせばやし) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.259 caratteri · 222 schermate

Aozora Bunko

さればらくだと思いて拾いたる願人坊主が、やがて、かつがれながら後棒のらくだの兄弟分と何やら話すを聞きとがめ、先棒の紙屑屋、振り返りて、

『喧嘩するなイ』

とたしなめるなぞ、三代目にはなき型にて、むらく創案にや、前人の踏襲にや、とまれ、自然なる錯覚ぶりが、げにや無類の諧謔なりけり。

『火屋でもいいからもう一杯』のサゲの前、炎々たる火焔にのた打ち廻る願人坊主を、それ、物の怪が憑きにけるぞとて、棒押っ取りて打ち叩く火夫の姿は、いと物凄きかぎりにて、やや、もって廻れるの非難はあらんも、これまたむらく独特の場面なりしと今にして思ほゆ。

――先代桂春團治が『らくだ』は、一度、紅梅亭の客薄き夏の夜に聴きたるのみなりしが、あの人独自の、おかしくもたあいなき口吻、天下の珍にて、

『へへ、へえ、ほ、ほたら、やら、やらさせて、もらいま……』

と、あわてふためいてはいでてゆく屑買いの物腰に、我ら、噴飯爆笑を重ねぬ。

――他に上方にては桂圓枝、この噺を十八番となす。紙屑屋の次第次第に酒の廻りて、果てはならずものにくってかかる時、顔面蒼白に見えし「芸」の力、今に忘れず。当代松鶴のはいまだ聴かざれど重量感ありて佳ならんと思う。