Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ずいひつ よせばやし

寄席囃子 正岡容寄席随筆集

正岡 容

Leggi 寄席囃子 正岡容寄席随筆集 (ずいひつ よせばやし) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.259 caratteri · 222 schermate

Aozora Bunko

「コレコレ急いで鉄漿の落ちん粉を買ってまいれ!」

と命令した。

「心得ました」

とすぐさま飛び出していったその使い。ところがそれっきりいつまで経っても帰ってこない。

(何をしていくさるのじゃやら)

いよいよお国訛り丸出しで奥役人ヤキモキしていると、やがてのことに日の暮れ方、汗を拭き拭き戻ってきた奴さん、

「やっと……やっとみつかりました金色のが」

と、ヌーッと差し出したのは、世にも大きな金ピカの張り子の男根!

当時、花柳界では客を招くといって、縁起に張り子の男根を神棚に飾ったもので、今使い奴が持ってきたのは、まさにその超特大製のシロモノだった。

「ナナ何じゃイこれは?」

目を剥き出して奥役人怒鳴りつけたら、言下に大真面目で相手は言った。

「だって旦那、最前おっしゃったでしょ、かね(金)のおちんこ」

もう一つこれも大江戸文化いと華やかに、魚河岸の日の出、吉原の桜、さては芝居帰りの月かげ青く、鐘は上野か浅草かと、八百八町の人々が、黒船一発の砲声に、徳川三百年の愉しいなつかしいゆめ破られなかった頃のお話。

今では、わが友古川緑波の出現以来、「声帯模写」と名を変えてしまったが、昔はもっぱら声色。