Classici giapponesi con furigana
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Leggi 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 163.270 caratteri · 325 schermate
「ヤ、師匠、噂、噂、噂、噂をすれば噂だね、文楽お師匠さんやってきたよ」
「な、何をいいやがるんだ噂をすれば噂だってやがら、ヤイ覚えとけ、噂をすれば影てんだよ」
元気のいい声で笑って文楽、
「どうせ俺の悪口でもいってたんだろ」
「冗、冗……ほめて」
「な……、嘘ウ……」
「ホ、ほんとだってば、ねえ師匠」
助け舟を呼ぶように萬朝うしろを向いたとき、
「オ、ようこそおいでで、サ、師匠どうぞ」
無理から湿った声を明るくして圓朝、イソイソと迎えた。
「家にいてくれてよかった、話があってやってきたんだ」
どこのかえりだろう刺子姿で、いつもながらの頬の剃りあと青く、キビキビとした文楽は、ツツーと気軽に上がってきた。すぐ川の見える欄干の傍へ胡座を掻いて、とおもったらまたすぐ立ち上がって、
「オイ行こう圓朝さん、つきあってくんねえな」
「何ですねえ師匠、いま入ってきなすったばっかりで」
「めしを食いたいんだいっしょに。橋向こうの小大橋までつきあってくんねえ。ネ、おい、いいだろう。上がらねえでさそうはずが萬朝の野郎があんな可笑しなことをいったもんで忘れてうかうかと上がっちまったんだ。ね、おいすぐつきあってくんねえ」