Classici giapponesi con furigana
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Leggi 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 163.270 caratteri · 325 schermate
「…………」
再び圓朝は肯いた。
「つまりそれと同じなんだ、弟子と師匠の間柄も。弟子が物心ついてきだすと、妙に師匠の目からは小生意気で、事ごとにこの野郎この野郎ととっちめたくなってくるものなんだ」
「…………」
「それとたいていの師匠って奴ァ自分そっくりの芸さえ演っていてくれりゃ、それでわけもなく嬉しがっているものなんだ、その弟子が売れようと売れめえと。ところがそれが弟子が何とか一流を編みだしたりしてくる、そうすると妙に自分というものを見棄てやがったような気がしてきて……サササササお前さんのほうじゃさらさらそういう気じゃなくってもよ、師匠のほうじゃどうしてもそう考えずにゃいられなくなるんだ。なるんだから仕方がねえ」
「…………」
「ほんとのことをいや親は、決して自分の忰なんて大きくならねえで、でんでん太鼓に笙の笛てな子守唄うたって生涯こいつと暮らせたらと考えている。煎じ詰めたところ本音だろうそれが」
「…………」
大きくまたひとつ肯いた、やっと少しずつ文楽師匠のいう意味が分ってくるような気がした。そういえば昨夜うちの師匠、親に似ぬ子は鬼っ子だって世にも腹立たしそうにいったっけ。