Classici giapponesi con furigana
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Leggi 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 163.270 caratteri · 325 schermate
枚布団で、化粧鞍を掛け、嫁子さんを上へ結附けて行くんだよ」と村内の世話焼をしていわしめている。いかにも田舎田舎した婚礼馬の盛装が目に見えるようではないか。しかも「柔和しい馬を村中探したが無えから」と、探すに事を欠いて「漸っと小松川から盲目馬を一匹牽いてきやした」というのである。歓びたちまち凶と変じて、数時間後には大利根の藻屑となる薄幸の花嫁の運命を象徴すべく、盲目馬とは何たる憎い配合だろう。私の圓朝に脱帽せずにいられなくなるのは主としてこうしたところにあるのである。
またひとつ、家では老婆をして金兵衛に「何も御馳走は有りませんが唐土餅と座頭不知という餅がありますから」と愛想をいわせている。いずれ『日本の菓子』の著者山崎斌君にでも質してみよう、寡聞にして私はこの二つの菓子の名を全く初耳なのであるが、唐土餅とか、ことに座頭不知などいかにも野中の一軒家でだされる餅菓子らしいではないか。こうした小道具の妙もまた、私の推賞して止まないところの圓朝のよさがある。
が、これからあとの江島屋一家の運命は例の傀儡的な因縁また因縁で甚だ妙でない。「牡丹燈籠」や「累ヶ淵」