Classici giapponesi con furigana
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しょうじょじごく
少女地獄
夢野 久作
Leggi 少女地獄 (しょうじょじごく) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 105.174 caratteri · 206 schermate
「イヤ。星でも雲を突き抜いて流れる事があります。光が烈しいですから、直ぐ鼻の先のように見える事があります。私は一度見ましたが……小さい時に……」
「今夜は何か知らん妙な事のある晩だな」
「ちょうど窓の直ぐ外のように見えたがのう」
そう言って校長先生が、ノソノソと窓の処へ近付いてお出でになるようでした。
その瞬間にスッカリ面白くなりました私は、またも一つの悪戯を思い付きました。
写真機と手提袋を深い雨樋の中へ落し込んだ私は、手早く髪毛を解いて、長く蓬々と垂らしました。ワイシャツの胸を黒い風呂敷で隠しますと、思い切って身体の半分以上を屋根の端から乗り出しました。長い髪毛を逆様に振り乱しながら、息苦しいくらい甲高い、悲し気な声で叫びました。
「森栖先生エ――エ――エエエ……」
部屋の中から流れ出る明るい電燈の光線で、窓の外の私の顔を発見された校長先生は、窓の枠に掴まったまま眼を真白く見開いて私をお睨みになりました。浅ましい丸裸体のまま、あんぐりと開いた口の中から、白い舌をダラリと垂らしておられました。その恰好がアンマリ可笑しかったので、私は思わず声高く笑い出しました。