Classici giapponesi con furigana
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しょうじょじごく
少女地獄
夢野 久作
Leggi 少女地獄 (しょうじょじごく) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 105.174 caratteri · 206 schermate
「馬鹿な。奥さんが病気なのに来るもんか」
「プッ。馬鹿ね貴方。まだ信じていらっしゃるの。白鷹の奥さんの卒倒騒ぎを……」
「信じているともさ……だからお見舞に行くんじゃないか」
「お見舞に行くのを止して頂戴……そうして知らん顔して庚戌会へ出席して御覧なさいって言うのよ。キットほんとの白鷹先生がいらっしゃるから……」
「……ほんとの白鷹先生。ふうん。つまり、それじゃ今迄の白鷹先生は、姫草ユリ子の創作した影人形だって言うんだね」
「ええそうよ。何だかそんな気がして仕様がないのよ。あの娘の実家が裕福だって言うのも、当てにならない気がするし、年齢が十九だって言うのも出鱈目じゃないかと思うの……」
「驚いた。どうしてわかるんだい」
「あたし……あの娘が病院の廊下に立ち佇まって、何かしらションボリと考え込んでいる横顔を、この間、薬局の窓からジイッと見ていた事があるのよ。そうしたら眼尻と腮の処へ小さな皺が一パイに出ていてね。どうしても二十五、六の年増としか見えなかったのよ」
「ふうん。何だか話がモノスゴクなって来たね。姫草ユリ子の正体がダンダン消え失せて行くじゃないか。幽霊みたいに……」