Classici giapponesi con furigana
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しょうねんたんていちょう
少年探偵長
海野 十三
Leggi 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.286 caratteri · 221 schermate
「分ったような、分らないような、どっちだか分らない」
と、春木がいった。すると牛丸が笑った。それにつられて老人も笑った。春木も、なんだかおかしくなって、いっしょに笑った。
「それじゃ、もう一度話に直してしゃべろう。結局ここに書いてあるとおりのことなんだが……」
と、老人は、ことばに直して、同じことを復習して聞かせた。もちろん、ハンカチに書いてあるよりはくわしかった。しかし要領は同じことであった。
「……あの黄金メダルの半ぺらを、わしが手に入れたときは、わしはある汽船に船医として乗組んでいて、たまたま地中海を通ったのだ。そのときわしの乗っていた汽船が舵器に故障を起したので、その某島へ寄って修理をやった。そのために前後五日間そこに仮泊していた。その間に、わしははからずも黄金メダルを手に入れたのじゃ。……どうしてそれを手に入れたか。そのことは、宝探しには直接関係のないことじゃから、おしゃべりしないでおくよ」
老人は、そういってことばを結んだ。なにかいいにくいことがあるにちがいないと、春木はそう思った。
とにかく、おどろくべきことだ。
今までは、一片の屑金にすぎないではないかと軽く見ていたが、こうしていわれ因縁を聞くと、海賊王デルマの死霊が籠っているように気味のわるい品物に思えた。