Classici giapponesi con furigana
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しょうねんたんていちょう
少年探偵長
海野 十三
Leggi 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.286 caratteri · 221 schermate
ああ、いるべきはずの小男や猫女がすがたを消して、いるはずのない四馬剣尺が、忽然として万国堂の天窓から現われたというのは、いったい、どういうわけであろうか。……
春木少年はそのことについて、深くかんがえこんでいたが、やがて思いだしたように、
「それはそうと、この家の主人、チャンウーさんはどうしたのですか」と、警部にたずねた。
「ああ、チャンウーか。あの男は可哀そうに、ひどい目にあわされているよ。まあ、こっちへきてみたまえ」
警部に案内されて、奥のひと間へ入ったとたん、春木少年は思わずあっと、ハンカチで顔をおさえた。部屋のなかの大火鉢には、炭火がかっかっとおこっていて、あたりいちめん、肉のこげるような匂いが充満しているのだ。
「見たまえ。チャンウーの足を……あの足を炭火のうえにのせ、拷問していたんだ。ひどいことをするやつもあればあるもんじゃないか。まったく鬼だよ、悪魔だよ」
見れば椅子にしばりあげられたチャンウーの足は、いたいたしく火ぶくれがして血がにじんでいる。チャンウーはこの拷問にたえかねて、ぐったりと気をうしなっているのだったが、ひと眼、その顔をみたとたん、春木少年は思わずあっと床からとびあがった。