Classici giapponesi con furigana
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しょうねんたんていちょう
少年探偵長
海野 十三
Leggi 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.286 caratteri · 221 schermate
博士は、長い手を延して、ガラス箱の棚を指した。
「ああ、これですか」
老商チャンは、それを取出して客に見せた。チャンは、立花先生と売約が成立したことを忘れているような態度で、気軽に三日月形の黄金メダルをだしてみせたのである。
「これはおもしろいものだ。惜しいことに半分になっている。ご主人、これは本物のゴールド(金)かね」
「純金に近い二十二金ですわ」
「ふふん。で、値段はいくら」
「あまり売れ口がええものやないさかい、まあ大まけにまけて三十万円ですな」
「三十万円! あほらしい、そんな値があるものか。ご主人、十五万円ではどうだ」
「あきまへん。三十万円、一文も引けまへんわい」
「そうかね。それじゃこれから三十万円、なんとかして集めてこよう」
机博士はそういって、チャンの骨董店をでていった。
その博士は、店先から五六歩離れると、肩をすくめて、ふふんと笑った。
「あの慾ばり爺め、まさかおれが、あの黄金メダルの裏表をあの店の中で、写真にとってしまったことに気がつくまい。ふふふ」
そういって、机博士は、オーバーの釦に仕掛けてある秘密撮影用の精巧な小型カメラを、服の上から軽く叩いた。