Classici giapponesi con furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Leggi 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.885 caratteri · 308 schermate
この方面の大家としては現にフランスのリヨン警察の鑑識課の主任を勤めているロカール氏が最も有名でありまして、氏によって幾多の難事件がきわめて容易に解決されましたが、それらの例は氏の最近の著書に詳しく書かれておりまして、もとよりすでに俊夫君の愛読書の一つとなっております。
試みに今その一二の例を挙げるならば、ある森の中で一人の若い女が、絞殺されておりました。間もなく犯人嫌疑者として一人の青年が逮捕されましたが、いろいろの情況証拠があったにかかわらず、青年はどうしても自白しませんでした。
そこで警察では直接証拠を得られないものかと、ロカール氏に依頼しました。するとロカール氏はまず女の死体をよく検査してみましたところ、女の首筋に犯人が首をしめる時につけたと思われる、爪でひッ掻いた痕がありました。そこでこんどは青年の爪の垢を取って調べましたところ、顕微鏡下に現れたものは、人間の皮膚の上皮層とある特種の白粉の粉でありました。
その白粉は通常の白粉と違って、殺された女ばかりが特に愛用している珍しい白粉でありましたから、証拠はもはや確実なものとなりました。この証拠をつきつけるとさすがの青年もついに包みきれずして自白したのであります。