Classici giapponesi con furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Leggi 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.885 caratteri · 308 schermate
名古屋の大村医師の家族を訪ねて、殺された男が大村氏の知己なる稲村勝之と分かった時の喜びよりも、はるかに喜びの程度は大きいのでした。
それもそのはずです、石川五郎が被害者とその夜十一時半頃まで一緒に食事をして、それから三十分内外のうちに凶行が演ぜられたというのですから、石川五郎が稲村を殺した最も有力な嫌疑者でなければならぬからです。
この上はただ石川五郎の行方さえ確かめればよく、しかも俊夫君が修正して作った写真があるのであるから、それを焼き増しさせて刑事を八方に走らせて探せば、とにもかくにも犯人の手掛かりが得られることになるわけです。
H軒を飛びだすなり俊夫君は、私を引っ張るようにして、ちょうどそのとき通りかかったタクシーの空車を拾い、まっしぐらに警視庁さして急がせました。常になく俊夫君は、そわそわとして始めのうちは私が話しかけても、相手にしませんでしたが、やがて突然、
「ああ分かったよ」
と叫びました。
「ええ、何が?」
と私はいささか面食らって訪ねました。
「何がッて、犯人がよ」
「だって犯人はもう石川五郎に決まっているじゃないか」
「石川五郎ッて、どこにもいないよ」