Classici giapponesi con furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Leggi 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.885 caratteri · 308 schermate
二
私は驚いて言いました。
「それでは犯人はその写真の男ではないのか」
「むろん写真の男さ、けれどももう石川五郎とは名乗っていないのだ、だから僕はこの男が今どんな姿をして、どこにいるかを推定したのさ」
私はむらむらと湧きいずる好奇心を押さえつけることができませんでした。
「本当か、どこにいるんだ、何をしているんだ」
「考えてごらんよ」
と俊夫君は、意地悪くもすぐには聞かせてくれないのです。
私は自動車に揺られながら、この間から経験した事実をいちいち記憶に浮かべて、考えあわせてみましたが、もとより犯人がいかなる場所に、いかなる姿をしているかは、さっぱり分かりませんでした。俊夫君と同じ物を見、同じことを聞きながら、まったく雲を掴むごとき混乱に陥るだけでありました。
「僕にはとうてい分からない、そんなにじらさないで教えてくれたまえ」
と私は降参の弱音をはきました。俊夫君はにやりと笑いながら、
「話すよ、だが残念ながらもう警視庁へ着いた」
こう言って、ちょうどそのとき止まったタクシーのドアーを開けて、ゴム毬のように俊夫君は飛びだしました。
二
小田刑事は例のごとく、にこにこして私たちを迎え、やがて三人は応接室で対座しました。