Classici giapponesi con furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Leggi 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.885 caratteri · 308 schermate
「この手紙を放り込んでいった男の人相はどんなでしたか」
「女中の言うところによりますと、暗かったからよく分からぬが、まだ若い男だったということです」
「すると坊ちゃんを誘拐した男と、手紙を放り込んでいった男は別人かもしれませんね」
「たぶん別人でしょう」
「お崎というお婆さんは信用のできる人ですか」
「むろん正直な女で、長年使っていますからよく分かっております。かわいそうに、お崎はゆうべ寝ずに心配しておりました」
俊夫君は脅迫状を取りあげて、そこに書かれている文句を見つめました。
「この筆跡はわざと擬筆が使ってありますが、これに見覚えはありませんか」
「ありません」
「今まで、こうした脅迫状を受け取られたことはありますか」
「ありません」
俊夫君はしばらく黙って考えておりましたが、やがて重々しく言いました。
「あなたは坊ちゃんの生命が助かるなら三万円出してもよろしいですか」
「無論です。けれど、三万円出しても果たして豊は帰ってくるでしょうか」
「金さえ渡せば返してくれると思います。ですから、今晩までに三万円を現金でこしらえておいてください。今晩九時にお宅へ伺ってその金を受けとり、僕が指定の穴のところまで持ってゆきます。