Classici giapponesi con furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Leggi 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.885 caratteri · 308 schermate
それはビタミンAという薬剤の入った壜でした。ビタミンAは、栄養の不良から起こる病気の際に用いる薬剤です。
俊夫君は、老婆に尋ねました。
「ご主人はどこか身体が悪くなかったですか」
老婆は答えました。
「何だかこのごろ度々お薬を召し上がっていたようですが、元来が頑固な気性で、他人に病気だということを知らせともながって見えました」
「肺が悪いようなことはなかったですか」
「そんなことはなかったようです」
俊夫君はそれから、左右の引き出しの中をさらに繰り返して検べましたが、ついに一枚の紙片を発見するなり、にっこりと笑いました。その笑いは、俊夫君が、いつも有力な手掛かりを発見したときにもらすものです。
「何かめずらしいものが見つかったかね?」
と、私は思わず尋ねました。
「これだよ」
こう言って俊夫君の示したものは、ある眼科医の診察料の領収証でありました。私はそれが、いかなる意味をもつのか、さっぱり分かりませんでした。
「Pのおじさん、僕ちょっと外出して検べてきますから、ここに待っていてください」
こう言うなり俊夫君は、私たちを残して、さっさと出かけてゆきました。やがて、表に待たせてあった自動車のエンジンの音が聞こえました。