Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

Leggi 少年連盟 (しょうねんれんめい) di 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.920 caratteri · 219 schermate

Aozora Bunko

「あの元気いっぱいさはどうだ、みんなうれしそうだね」

「だが、ドノバンらがいないのはどうしたんだろう?」

富士男はさっきからさがしているのだったが、ドノバン、グロース、ウエップ、イルコックの四人のすがたはどこにも見あたらなかった。

「みなが楽しそうに遊んでいるのに、四人をのけものにしては悪い、よんでこよう」

と富士男が立ちあがった。

「ぼくもゆこう」

ふたりは洞穴のなかにはいった。室のすみに頭をあつめて、なにごとか相談にふけっていた四人は、ふたりの足音におどろいて話をやめた。

「ドノバン君! 室のなかにいないで、外へ出て遊ぼうじゃないか」と富士男がいった。

「いやだ!」

とドノバンがいった。

「なぜだい」

とゴルドンがいった。

「なぜでもいいよ。ぼくらはここにいたほうがおもしろいんだ。ね、諸君」

こういって、ドノバンは三人と顔をあわしてニヤリと笑った。

「そうか」

とふたりは室を出た。

輪投げの事件があってから、ドノバンの富士男に対する態度は目だって変わってきた。富士男は日本人の気性としてあっさりと水に流したのだったが、倣岸のドノバンは、心をひらこうとはしない。そして大統領の選挙にもれてからは、ことごとに富士男にたてをつくようになった。