Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

Leggi 少年連盟 (しょうねんれんめい) di 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.920 caratteri · 219 schermate

Aozora Bunko

「もうしめたぞ」

いままで沈黙していたドノバンは、まっさきにボートのほうへ走った。イルコック、ウエップ、グロースの三人はそれにつづいた。四人はえいえい声をあわしてボートを海上におろそうとした。

「それをどうするつもりか」

と富士男は声をかけた。

「何をしたっていいじゃないか」

とドノバンはふたたびけんかごしにいった。

「きみらはボートをおろすつもりなのか」

「そうだ、だがそれをとめる権利はきみにないはずだ」

「とめやしないが、ボートをおろすのはかってだが、きみらだけ上陸して、ほかの少年をすてる気ではあるまいね」

「むろんすてやしないよ、ぼくらが上陸してからだれかひとり、ボートをここへこぎもどして、つぎの人を運ぶつもりだ」

「それならまず第一に、いちばん年の少ない人たちから上陸さしてくれたまえ」

「それまでは干渉されたくないよ、小さい人たちを上陸さしたのでは役にたたない、まずぼくが先にいって陸地を探検する」

「それはあまりに利己主義だ、おさない人たちを先に救うのは、人道じゃないか」

「人道とはなんだ」

ドノバンはかっとなってつめよった。へいそなにごともドノバンにゆずっている富士男も、ドノバンの幼年者に対する無慈悲な挙動を見ると、心の底から憤怒のほのおがもえあがった。