Classici giapponesi con furigana
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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
Leggi 少年連盟 (しょうねんれんめい) di 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.920 caratteri · 219 schermate
いかにもゴルドンの心配は、むりからぬことである。さすがのドノバンも、だまってしまった。
いまは、一日のゆうよすべきばあいでない、富士男は毎日、丘にのぼって、四方を展望した。ある日かれは、森のかなたに、ほのめく一条のうす青い影を発見した。夕日はかたむくにつれて、影がしだいにはっきりして、ぬぐうがごとき一天の色と、わずかに一すじの線をひくのみである。
「海だ!」
かれは思わずさけんだ。
「海だ!」
もし海とすると、この地は大陸つづきでなく、四方海をめぐらす、はなれ小島であると、思わざるをえない。
かれは丘をおりてサクラ号に帰り、一同にこのことを語ると、一同はあっといったきり、ものもいえなかった。
無人島! 家もなく人もない、いよいよ救わるべき見こみはなくなった。
「そんなことはない」
とドノバンはいった。
「いやたしかに海だ」
「よし、それじゃいけるところまでいって、その実否をたしかめることにしよう」
「よし、いこう」
遠征委員には、富士男とドノバンのほかに、ドイツ少年のイルコックと、仏国少年のサービスが、ついてゆくことにきめた。ゴルドンもゆきたかったが、かれはるすの少年を保護せねばならぬので、富士男を小陰によんで、ひそやかにいった。