Classici giapponesi con furigana
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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
Leggi 少年連盟 (しょうねんれんめい) di 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.920 caratteri · 219 schermate
ためか、どっちか知らないが、図南の鵬翼を太平洋の風に張った勇士にちがいない、それが海難にあって、無人境の白骨となったとすれば、あまりに悲惨な話じゃないか、だがけっして犬死にでなかった、山田は数十年ののちに、その書きのこした手帳が、なんぴとかの手にはいるとは、予期しなかったろうと思う、絶海の孤島だ、だれがちょうぜんとして夕陽の下に、その白骨をとむらうと想像しえよう、それでもかれは、地図をかいた、その地図は、いまぼくらの唯一の案内者となり、その洞穴は、いまぼくらの唯一の住宅となった。ぼくははじめて知った、人間はかならずのちの人のために足跡をのこす、いやのこさなければならんものだ、それが人間の義務だ、だからぼくらものちの人のために、りっぱな仕事をして、りっぱな行ないをつまなければならん、人間はけっして、ひとりでは生きてゆけない、死んだ人でも、のちの人を益するんだからね、ぼくはいまそれがわかった、きみらはどう思うかね」
「むろん賛成だ」
とサービスがいった。
「みなでこの恩人に感謝しようじゃないか」
四人は一抔の土にむかって合掌した。
協力
殉難の先人山田左門の白骨をぶなの木の下にほうむった四人は、山田ののこした地図をたよりに洞外に流るる河にそうて北西をさしてまっすぐにくだった。