Classici giapponesi con furigana
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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
Leggi 少年連盟 (しょうねんれんめい) di 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.920 caratteri · 219 schermate
風あたたかに空は晴れて、洋々たる春の平野を少年連盟はしゅくしゅくとしてねってゆく。とちゅうでドールとコスターはつかれて歩けなくなったので、富士男はゴルドンに相談して、ふたりを車の上に乗せた。一行が沼のほとりをたどってゆくと、とつぜん一個の巨獣が、がさがさと音をたてて、灌木林のなかへ身をひそめた。
「なんだろう」
一同は立ちどまった。
「かばだ」
とゴルドンがいった。
「昼寝をじゃましてすまなかった」
と富士男はいった。
サクラ湾についたのは十時ごろである。河畔の木陰にテントを張ってはるかに浜辺をみわたせば、水波びょうびょうとして天に接し、眼界の及ぶかぎり一片の帆影も見えぬ、遠い波は青螺のごとくおだやかに、近い波はしずかな風におくられて、ところどころに突出した岩礁におどりあがりまいあがり、さらさらとひいてはまたぞろぞろとたわむれている。
その岩礁の上に! 見よ! 幾百とも知れぬ海ひょうが、うららかな春の日に腹をほして、あおむけに寝ころんだり、たがいにだきあってはころげおちたり、追いかけごっこをしてはかみあったり、なにかにおどろいたように首をあげては走って、波にとびこんだりしている。