Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おくじょうのきょうじん

屋上の狂人

菊池 寛

Leggi 屋上の狂人 (おくじょうのきょうじん) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7649 caratteri · 16 schermate

Aozora Bunko

義助 お苦労様やなあ。そんならええように頼んまっせ。

(藤作を見送った後)さあ義! おとなしゅう降りるんだぜ。

吉治 (屋根へ上ってしまって)さあ若旦那、私と一緒に降りましょう。こなな所にいると晩には大熱が出るからな。

義太郎 (外道が近寄るのを恐れる仏徒のように)嫌やあ。天狗様が皆わしにおいでおいでをしとる。お前やこしの来る所じゃないぞ、なんと思うとるんや。

吉治 阿呆なこといわんと、さあ降りまあせ。

義太郎 わしにちょっとでも触ると天狗さまに引き裂かれるぞ。

吉治 (義太郎に急に迫って、その肩口を捕えながら下の方へ引下ろす。義太郎は捕えられてからはほとんどなんの抵抗もしない)さあ荒ばれると怪我をなさりまっせ。

義助 気付けて降すんやぜ。

吉治 (義太郎を先に立てながら降りてくる。義太郎の右の足は負傷のため跛になっている)巫女さんいうても、ちょっとも効かんやつもござんすからなあ。

義助 義はよう金比羅さんの神さんと話しするいうけになあ。金比羅さんの巫女さんいうたら、効くかも知れんと思うてな。(声を張り上げて)およしや、ちょっと出て来いよ。

およし (内部にて)なんぞ用け。