Classici giapponesi con furigana
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さんけいにいくるひとびと
山谿に生くる人々
葉山 嘉樹
Leggi 山谿に生くる人々 (さんけいにいくるひとびと) di 葉山 嘉樹 (はやまよしき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.699 caratteri · 67 schermate
そのために、生来好きな酒が、量を殖やした。どんな思いをしても、大山は酒を飲んで、麻痺したような状態になって、泥酔の睡りを買った。
そのためには、その後もらった女房のものはもちろん、それとの中にできた二人の子供の、着物までも、屑屋に売ったりして、あるいは、「殺人焼酎」かもしれないことを、承知の助で呷ったのである。
夢の正体というのは、子供の死因が分らないところから来ていた。
分らないものの正体を掴みたい、という事は何という苦痛であろう。もし、人間が、どうしてもたった今、人間とは何ぞや、という問いに対して、たった今解答を与えたいと焦り始めたら、そいつは無限地獄であろう。
知ったところで、どうなるものでもない。子供たちが、どうして死んだか、それを眼の当り見ないだけでも、幸いだというものではないか。もし、眼の当り、子供が道傍の肥溜の中に逆さに落っこちて、死んでしまったのを見たり、なぜともなしに、瘠せ細って死んで行くのを、手の施しようもなく見せつけられたりしたら、それこそ、堪えられない事であろう。
そして、眼の前で死ななければこそ、そういった憶測も湧くのであろうが、それかと言って、現実に、そんな風な幼児の死、が絶無であろうか。