Classici giapponesi con furigana
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さんけいにいくるひとびと
山谿に生くる人々
葉山 嘉樹
Leggi 山谿に生くる人々 (さんけいにいくるひとびと) di 葉山 嘉樹 (はやまよしき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.699 caratteri · 67 schermate
「そりゃあね。掘れば出ない事はないでしょうけど、せっかくいい水が湧いてるのにね。この水は体にとってもいいんですよ。うちに下宿してる人たちでも、二三ヶ月すると、きっと肥って来るんですからね」
「そう言ってましたよ、新屋でも、湯に沸かして入ると、リューマチに利くとか、とも言ってましたよ。何だかしかし余り長く飲み続けると、おかみさんみたいに、そういやおやじさんもだが、また瘠せるんじゃないんですか。過ぎたるはなお及ばざるが如しってね。新屋のオヤヂは、相変らず足が良くないようだし、どうです、おかみさん」
と、大山は気持にゆとりができたので、まぜっかえした。
「口が悪い! 性分は仕方がありませんよ、大山さん。あんただって、箍を嵌めたように瘠せているじゃありませんか」
「どっちが口が悪いんだか、箍を嵌めたたあ驚いたなあ、どうも昔の大砲みたいだなあ、木でできた。しかし、おかみさんはうまいことを言いますね」
大山はそう言って笑った。
その時、緑屋の前の道を、上流の方から十六七人の労働者が、口々に何か喚きながら駆けて行った。
そのうちの一人は、長い竹の棒を二本と、それに布か何か捲いたのを担いでいた。