Classici giapponesi con furigana
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さんけいにいくるひとびと
山谿に生くる人々
葉山 嘉樹
Leggi 山谿に生くる人々 (さんけいにいくるひとびと) di 葉山 嘉樹 (はやまよしき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.699 caratteri · 67 schermate
ごめんなさい」
そう言い捨てると、林田はまた転がるようにして、小刻みに駆けて行った。
「野郎、ひどい野郎だ、徴兵検査に行くってから、羽織の一枚も拵えるようにと思って、勘定と一緒に小遣も持たしてやったのに、帰って来て、一日二日居たと思ったら、もうケツを割っちまやがって、外で働いてやがる。面白い奴だから、どこへ行っても、可愛がられると見えるんだね」
と、小林が大山に言った。
「若いからねえ。一つところにじっとしてなんかいられないんだよ。金坊には『おやじに金をもらってくれ』なんてって、頼んでいたんだそうだよ。検査で幼友達に会って、女の味でも覚えたんじゃないかい」
「また、川向いでは火葬だね。俺たち正月からこっち、幾つ火葬を見ただろうね」
「随分の数だね」
小林飯場の川向いに、この附近の村落や、工事場で死んだ者を火葬にするための場所があった。
両岸が高い山になって、峡になっている戸口みたいな、狭い傾斜面に、水面よりやや高く、長さ五尺、幅二尺、深さ三四尺に穴が掘られてあるだけだった。
その火葬場のすぐ上流は、発電所工事の砂やバラスの採集所になっていた。
棺は、釣橋を渡ったり、新らしくできた道路を通ったり、そのまだ開通しない個所から急に、山の断崖を河原に下ったり、バラス採集所の掘り残しの狭い高いところを通ったりして、火葬場